細胞と組織の働き
人間の体は約37兆個の細胞でできています。細胞の中心にある核の中には、遺伝情報の本体であるDNA(デオキシリボ核酸)が含まれています。
DNAが折り畳まれた構造体を染色体と呼び、ヒトの体細胞には46本(23対)存在します。
細胞が2つに分かれることを細胞分裂といい、エネルギー(ATP)を作り出す工場のような役割を持つ細胞小器官をミトコンドリアといいます。
組織の種類と筋肉
形や機能が似た細胞が集まったものを組織といい、「上皮組織」「支持(結合)組織」「筋組織」「神経組織」の4つに大別されます。
筋肉のうち、自分の意志で動かせる筋肉を随意筋、動かせないものを不随意筋といいます。骨格筋は、顕微鏡で見ると縞模様がある横紋筋であり、自分の意志で動かせる筋肉です。内臓や血管の壁を作っている筋肉は平滑筋と呼ばれ、縞模様がなく、自分の意志では動かせません。筋収縮のエネルギー源として直接使われる物質はATP(アデノシン三リン酸)であり、収縮にはカルシウムイオンが重要な役割を果たします。
上皮組織(表面を覆う組織)
体の表面や器官の内面を覆う組織を上皮組織といいます。
皮膚の表面のように、多くの層が重なっているものを重層扁平上皮といい、血管の内壁のように1層だけのものを単層扁平上皮といいます。
支持組織(結合組織)
組織や器官の間を埋めたり、支えたりする組織を支持組織(結合組織)といいます。
これには、骨や軟骨だけでなく、液体である血液やリンパ液も含まれるのが特徴です。
筋組織(伸び縮みする組織)
筋細胞が集まったもので、収縮することで運動を行う組織です。骨格を動かす骨格筋、心臓を形作る心筋、内臓の壁を作る平滑筋の3種類があります。
神経組織(情報を伝える組織)
刺激を伝え、情報を処理する組織です。神経系の最小単位である神経細胞のことをニューロンと呼び、これを取り巻いて支える細胞をグリア細胞(神経膠細胞)といいます。