循環器系の働き
循環器系は、心臓をポンプ、血管をホースとして全身に血液を巡らせるシステムです。
- 役割: 全身の細胞に酸素や栄養を届け、不要になった二酸化炭素や老廃物を回収します。
動脈と静脈の違い
「心臓から出るか、戻るか」が基準です。
- 動脈: 心臓から送り出される血液が通る血管。高い圧力がかかるため、壁が厚く弾力があります。
- 静脈: 心臓へ戻る血液が通る血管。圧力が低いため、血液が逆流しないように弁がついています。
心臓のサイクル(収縮期と拡張期)
心臓は縮んだり膨らんだりすることで血液を動かします。
- 収縮期: 心臓がギュッと縮んで血液を送り出す時期です。この時の血圧が「最高血圧(上の血圧)」です。
- 拡張期: 心臓が膨らんで全身から血液を吸い込む時期です。この時の血圧が「最低血圧(下の血圧)」です。
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Q. 心臓の4つの部屋の中で、最も壁(筋肉)が厚いのはどこですか?
A. 左心室(さしんしつ)です。全身の隅々まで血液を飛ばすために、一番強いパワーが必要だからです。
Q. 「肺動脈」を流れている血液は、酸素が豊富な「動脈血」ですか?
A. いいえ、静脈血(二酸化炭素が多い血)です。「心臓から肺へ向かう(=動脈)」けれど「中身はガス交換前(=静脈血)」という、試験で最も狙われるひっかけポイントです!
Q. 静脈に「弁」があるのはなぜですか?
A. 静脈は動脈に比べて血流の勢いが弱く、重力などで血液が逆流するのを防ぐ必要があるからです。
肺循環
右心室から出た血液が、肺で酸素を取り込んで左心房に戻ってくるまでのルートです。
- 目的: 二酸化炭素を捨て、酸素を取り込むこと。
- ルート: 右心室 → 肺動脈 → 肺 → 肺静脈 → 左心房
- 注意点: 肺動脈には二酸化炭素を多く含む「静脈血」が流れています。
体循環
左心室から出た血液が、全身に酸素を届けて右心房に戻ってくるまでのルートです。
- 目的: 全身の細胞に酸素と栄養を届け、老廃物を回収すること。
- ルート: 左心室 → 大動脈 → 全身 → 大静脈 → 右心房
- 特徴: 全身に送り出す強い力が必要なため、左心室の壁は一番厚くなっています。
血液の種類を整理
- 動脈血: 酸素をたっぷり含んだ鮮やかな赤色の血。
- 静脈血: 二酸化炭素を多く含んだ暗い赤色の血。
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Q. 「肺静脈」を流れているのは、動脈血・静脈血のどちらですか?
A. 動脈血です。肺で酸素を受け取って心臓へ戻る(=静脈)血管なので、名前と中身が逆になります。ここは超頻出です!
Q. 血液の循環ルートを覚える簡単なコツはありますか?
A. 「右心系は肺、左心系は全身」と役割を分けるのがコツです。右心室は肺へ、左心室は全身へ、と覚えるだけでルートが繋がります。
Q. 体循環のゴール地点はどこですか?
A. 右心房です。左心室から始まった長い旅は、最終的に心臓の右側に戻ってきます。