刺激伝導系の伝わり方
心臓を動かす電気信号は、決まったルートを通って筋肉に伝わります。
- 洞房結節: 右心房にあり、心臓の「ペースメーカー」として最初のリズムを作ります。
- 房室結節: 心房と心室の間にあり、信号を少し遅らせて心室へ伝えます。
- ヒス束: 心室の入り口にある電気の束です。
- 右脚・左脚: 心室の中を左右に分かれて進みます。
- プルキンエ線維: 心室全体に網目状に広がり、一気に筋肉を収縮させます。
心臓の「自動性」
- 心臓は脳からの命令がなくても、自ら電気を発生させる自動性を持っています。
- この電気の通り道に異常が起き、リズムが乱れることを「不整脈」と呼びます。
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Q. 刺激伝導系の順番を効率よく覚える語呂合わせはありますか?
A. 「どう・ぼう・ひ・さ・う・ぷ」と頭文字で覚えるのが一番の近道です!(洞房→房室→ヒス→左脚・右脚→プルキンエ)
Q. 心臓のペースメーカーの役割をしているのはどこですか?
A. 洞房結節です。ここが故障すると、心臓は正常なリズムを刻めなくなり、人工ペースメーカーの手助けが必要になる場合があります。
Q. 房室結節が電気信号を「少し遅らせる」のはなぜですか?
A. 心房が血液を送り出した直後に、時間差で心室が縮むようにするためです。この「タメ」があるおかげで、効率よく血液が流れます。
刺激伝導系のトラブル
電気信号の発生や伝達がうまくいかなくなると、拍動のリズムが乱れる「不整脈」が起こります。
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徐脈: 脈が極端に遅くなる状態。
- 洞不全症候群: ペースメーカーである洞房結節が正常に働かない。
- 房室ブロック: 心房から心室へ電気がうまく伝わらない。
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頻脈: 脈が速くなる状態。
- 心房細動: 心房が細かく震える。
- 心室細動: 心室が痙攣し、ポンプ機能を失う。
重大なリスクと合併症
- 脳梗塞: 心房細動が起こると心臓内で血液が淀み、血の塊(血栓)が脳へ飛んでしまうリスクが高まります。
- 突然死: 心室細動は放置すると死に至るため、AEDによる電気ショックが必要です。
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Q. 脈が遅くなりすぎて、脳への血流が減り失神してしまうことを何といいますか?
A. アダムス・ストークス発作といいます。試験にも出やすい用語です。
Q. 刺激伝導系の障害を確認するために行う、最も基本的な検査は何ですか?
A. 心電図(ECG)です。電気の流れを波形にして記録することで、どこで電気が止まっているか、変なところから電気が出ていないかを調べます。
Q. 心房細動の患者さんがサラサラの薬(抗凝固薬)を飲むのはなぜですか?
A. 心房の中で血が淀んで血栓(血の塊)ができるのを防ぎ、脳梗塞を予防するためです。
血圧を決める「かけ算」の公式
血圧がどのように決まるのか、基本の形を知っておくと理解が早まります。
- 血圧 = 心拍出量 × 末梢血管抵抗
- つまり、「送り出す血液の量」が増えるか、「血管がギュッと細くなる(抵抗が増える)」と、血圧は上がります。
血圧を上げる仕組み:RAAS(ラース)
血圧が下がった時に、腎臓から始まる強力な「昇圧リレー」です。
- レニン: 血圧の低下を感じ取った「腎臓」が分泌するスタートのホルモン。
- アンジオテンシンII: レニンの働きで変化した物質。強力に血管を収縮させて血圧を上げます。
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アルドステロン:
副腎皮質から分泌され、腎臓で「塩分(ナトリウム)と水」を再吸収します。これで血液の量が増えます。
血圧を下げる仕組み
- ANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド): 心臓の壁が伸びすぎ(血圧が高すぎ)た時に、心臓自ら分泌します。尿を出して血流を減らし、血圧を下げます。
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Q. 血圧を上げる3つの主要ホルモンを、順番通りに言えますか?
A. レニン → アンジオテンシン → アルドステロンです。この連鎖(RAAS)の名前自体も試験によく出ますよ。
Q. アルドステロンはどこから分泌されますか?
A. 副腎皮質です。腎臓から出るレニンと混同しやすいので注意してくださいね。
Q. 塩分の摂りすぎで血圧が上がるのはなぜですか?
A. 体内のナトリウムが増えると、濃度を薄めようとして水分を溜め込み、循環血液量が増えるからです。ホースの中を流れる水の量が増えるのと同じイメージです。