呼吸器の働き
空気は鼻や口から入り、喉頭、気管、気管支を通って肺の末端にある肺胞へ届きます。
肺胞の周りには毛細血管が網目状に広がっており、ここで酸素と二酸化炭素のガス交換が行われます。
呼吸のメカニズム
肺自体には筋肉がないため、横隔膜や肋間筋が動くことで呼吸が行われます。
息を吸う時(吸気)は、横隔膜が収縮(下降)して胸の中の圧力が下がることで空気が入り、呼吸をコントロールする中枢は脳の
延髄にあります。
呼吸器系の障害と症状
- チアノーゼ: 酸素不足により、唇や指先が青紫色になる状態です。
- 誤嚥(ごえん): 本来は食道へ行くべきものが気管に入ってしまうことで、誤嚥性肺炎の原因になります。
- 無気肺: 気道が詰まるなどして、肺の一部に空気が入らず潰れた状態をいいます。
💡試験対策チェック!
Q. 右の肺と左の肺、どっちが「3つ」に分かれている?
A. 右肺
。右は3葉、左は心臓にスペースを譲っているので2葉なんだ。「右は3文字(みぎ肺)、左は2文字(ひだり肺のひだ)」で覚える!
Q. 脳が「呼吸をしろ!」と命令を出す最大の刺激は何?
A. 二酸化炭素の増加。意外にも酸素不足より、二酸化炭素が増えることに対して脳は敏感に反応するんだ。
Q. 異物を誤って飲み込んだ時、右と左どっちの気管支に入りやすい?
A. 右気管支。右の方が太くて垂直に近い角度だから、物が落ちやすい。
胸郭の構造と胸膜腔
胸郭は、胸椎・肋骨・胸骨に囲まれたカゴのような構造です。その内部にある胸膜腔は、常に外気より圧力が低い陰圧に保たれています。この「陰圧」のおかげで、肺はしぼまずに胸郭に張り付いて膨らむことができます。
メインの呼吸筋とはたらき
- 横隔膜(おうかくまく): 吸気(息を吸う時)に収縮(下降)することで、胸の中のスペースを広げます。
- 外肋間筋: 肋骨を引き上げて胸郭を広げる、吸気に使われる筋肉です。
- 内肋間筋: 努力して息を吐く時に、肋骨を引き下げて胸郭を狭める呼気筋です。
呼吸のメカニズム(吸気と呼気)
安静時の呼吸は、筋肉が頑張る「吸気」と、筋肉が緩むだけの「呼気」で成り立っています。
- 吸気: 横隔膜などが収縮 → 胸郭が拡大 → 肺が引っ張られて膨らむ → 空気が入る。
- 呼気(安静時): 収縮した筋肉が弛緩(リラックス)するだけで、肺の縮もうとする力によって自然に息が出ます。
💡試験対策チェック!
Q. 息を「吸う」時に使う2大筋肉は?
A. 横隔膜
と外肋間筋。「外(そと)から空気を入れるのが外(がい)肋間筋」と覚える!
Q. 肺そのものに、自ら膨らんだり縮んだりする筋肉はある?
A. ない。周りの筋肉が胸の箱を広げてくれるから、肺がついていって膨らむだけです。
Q. 胸に穴が開いて、胸腔が「陰圧」でなくなるとどうなる?
A. 気胸になる。肺が自分の縮もうとする力でペチャンコになって、息ができなくなります。