准看試験攻略!脳神経12対の覚え方と障害時の症状・臨床で役立つ観察ポイント
社会人受験生の皆さん、「嗅いで視て動く車…」といった語呂合わせで脳神経を覚えた記憶はありませんか?脳神経は単なる暗記対象ではなく、患者さんの「表情」や「飲み込み」を支える重要な神経です。今回は、試験に出るポイントと、実習や臨床で役立つ観察のコツをセットで解説します!
1. 脳神経12対:名前と働きのスッキリ整理
目次
脳から直接出ている12対の末梢神経です。番号と名前、そして「感覚・運動・副交感」のどれを含んでいるかを整理しましょう。
- Ⅰ 嗅神経・Ⅱ 視神経: 特殊感覚(におい・視覚)を担当。
- Ⅲ 動眼神経・Ⅳ 滑車神経・Ⅵ 外転神経: 目を動かす「眼筋」を担当。セットで覚えましょう。
- Ⅴ 三叉神経: 顔の感覚と、噛む筋肉(咀嚼筋)を担当。
- Ⅶ 顔面神経: 顔の表情(表情筋)と、舌の前2/3の味覚を担当。
- Ⅷ 内耳神経: 聞こえ(聴覚)と体のバランス(平衡覚)を担当。
- Ⅸ 舌咽神経・Ⅹ 迷走神経: 喉の動き(嚥下)や内臓の働きを担当。
- Ⅺ 副神経: 肩をすくめる筋肉(僧帽筋など)を担当。
- Ⅻ 舌下神経: 舌の動きを担当。
2. 脳神経が障害を受けるとどうなる?
障害部位によって、日常生活に直結する症状が現れます。試験でもここがよく狙われます!
- 顔面神経(Ⅶ)麻痺: 目が閉じられない、口角が下がる、味がわからなくなる。
- 三叉神経(Ⅴ)痛: 顔を洗う、食事をするなどの刺激で、顔に激痛が走る。
- 舌咽(Ⅸ)・迷走(Ⅹ)神経障害: 飲み込みがうまくいかない(嚥下障害)、声がかれる(嗄声)。
- 動眼神経(Ⅲ)麻痺: まぶたが下がる(眼瞼下垂)、瞳孔が開く(散瞳)、複視。
3. 臨床場面でどう役立つ?(アドバイス)
この知識があると、患者さんの「いつもと違う」にいち早く気づけるようになります。
嚥下(飲み込み)の観察:
食事介助の際、ムセがあったり、声がガラガラ(嗄声)していたら、Ⅸ・Ⅹ番の神経が弱っているサインかもしれません。誤嚥性肺炎を防ぐための大事なアセスメントになります。
麻痺の早期発見:
「朝起きたら片方の口角から水がこぼれる」という訴えがあれば、Ⅶ番(顔面神経)のトラブルを疑い、すぐに報告できます。知識があれば、根拠を持って動けるようになりますよ!
4. 頻出項目チェックリスト
5. 実力試し!練習問題10選(脳神経編)
問1:脳神経の中で、顔面の知覚を司るのはどれか。
1. 三叉神経
2. 顔面神経
3. 副神経
4. 舌下神経
解答:1
【解説】顔の「感覚」は三叉神経、顔を「動かす」のは顔面神経です。超頻出のひっかけポイントです!
問2:舌の前2/3の味覚を担当する神経はどれか。
1. 嗅神経
2. 三叉神経
3. 顔面神経
4. 舌咽神経
解答:3
【解説】前2/3は顔面神経、後ろ1/3は舌咽神経が担当します。
問3:眼瞼下垂(まぶたが下がる)に関与する神経はどれか。
1. 視神経
2. 動眼神経
3. 外転神経
4. 滑車神経
解答:2
【解説】まぶたを持ち上げる筋肉(上眼瞼挙筋)は動眼神経が支配しています。
問4:副交感神経線維を含まないのはどれか。
1. 動眼神経
2. 顔面神経
3. 迷走神経
4. 三叉神経
解答:4
【解説】副交感神経を含むのは、Ⅲ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹの4つです。「みな(3)な(7)苦(9)十(10)ある副交感」と覚えましょう。
問5:迷走神経について正しいのはどれか。
1. 嗅覚を司る
2. 咀嚼筋を支配する
3. 腹部臓器の副交感神経として働く
4. 肩の挙上に関与する
解答:3
【解説】迷走神経は脳神経の中で最も分布域が広く、胸部や腹部の臓器にまで伸びています。
問6:内耳神経の障害で現れる症状はどれか。
1. 難聴・めまい
2. 味覚障害
3. 顔面麻痺
4. 声枯れ(嗄声)
解答:1
【解説】内耳神経は「蝸牛神経(聴覚)」と「前庭神経(平衡覚)」から成るため、難聴やめまいが起こります。
問7:咀嚼(噛むこと)を担当する神経はどれか。
1. 顔面神経
2. 三叉神経
3. 舌下神経
4. 滑車神経
解答:2
【解説】噛む筋肉(咀嚼筋)は三叉神経の第3枝(下顎神経)が支配しています。
問8:肩をすくめる動作(僧帽筋)に関与する神経はどれか。
1. 副神経
2. 迷走神経
3. 舌下神経
4. 視神経
解答:1
【解説】副神経は首を回したり、肩をすくめたりする筋肉を支配しています。
問9:眼球を外側に動かす(外転)神経はどれか。
1. 動眼神経
2. 滑車神経
3. 外転神経
4. 三叉神経
解答:3
【解説】外に転がすので「外転神経」です。名前の通りですね!
問10:嚥下(飲み込み)反射に最も深く関わる神経はどれか。
1. 舌下神経
2. 舌咽・迷走神経
3. 顔面・三叉神経
4. 副神経
解答:2
【解説】喉の筋肉や感覚を司る舌咽神経と迷走神経が、嚥下の中心的な役割を果たします。
脳神経は「番号・名前・働き・異常」を繋げて覚えるのが合格への近道です。バイトの休憩中や移動中に、自分の顔を触りながら確認してみてくださいね。応援しています!
